2007年11月20日

南太平洋諸国沈没か!


日本沈没などという小松左京の小説があったが、地球温暖化による海面上昇によって南太平洋の国々が、本気で沈没の心配をしているようだ。この話はかなり現実味を帯びている。

北極海の氷が溶けて最も影響を受けるのは、太平洋の海抜が低い国々のようだ。
ICPP(気候変動に関する政府間パネル)の発表では2100年までに地球の海面は59センチ上昇するとしているが、赤道近辺では水位はおそらくもっと上昇するだろう。

水面張力みたいな作用で、地球の真ん中あたりで海面は著しく膨張作用をするからだ。

深刻なのは、ツバルという小国だ。
この面積わずか26平方キロ、人口9700人の国では、海面上昇によって、洪水に近い影響を受けているという。

一日2回の満潮時なると、地面から海水が沸いてきて、膝まで浸水するという話だ。
ツバルという国は珊瑚の上に乗っているような状態の国土で、珊瑚を透過して水が溢れ出してきているようだ。
海水と井戸水が混じってしまうので、水さえろくろく飲むことができない。

ツバルの首脳達は、ほぼ沈没は確実と見て、国民を段階的に分けて国外へ移民させるべく働きかけを始めているらしい。

この時、ツバル首相は自分たちを「環境難民」と定義づけてしまったので、これが国際社会を戸惑わせているようだ。
環境難民」などという言葉自体がまったく新しい造語だからである。
受け入れに好意的だったニュージーランドまでが、この「環境難民」という言葉に拒否反応をしめしている。

おそらく、単に「天災の犠牲者」ということでなら受け入れるという立場だろう。

でも、やはり「ツバル首相のほうに真っ当な理があるな」と思えてくる。

だって、少なくともツバルのような小国に地球温暖化の責任はない。原因はあきらかに産業革命以来、地球資源を濫用し、消費し続けてきた先進諸国にあるのだから。

太平洋諸国のこの危機はあきらかに、彼らの言うように「人的被害」である。
先進諸国が彼らの国土を滅亡の危機へと追いやったのである。


でももっとあきれるのは、いまだに「地球温暖化」自体を単なる仮説としてしか見ない科学者や政治家が存在することだ。

地球温暖化」の問題は、実は一般に知られている以上にかなり切迫した問題である。
人類の存亡に関わる問題なのだ。

それは、原子力発電の問題とともに、もっとも緊急に取り組まなければならない政治的課題である。

ぼくにはそう思える。
posted by 四郎 at 20:35 | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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